家には和風や洋風、アメリカンスタイルやモダンスタイルなどたくさんの種類があります。家族構成や予算、こだわりなどにより、それぞれのご家庭によって完成する家も変わってきます。
そんな中、自然素材の住宅の人気が高まってきています。木の香りあふれ温かみのある家は、ご自宅がくつろげる癒しの空間になると、憧れる方も多いようです。
自然素材といっても豊富な種類があり、具体的にはあまり知られていないものも。そこで今回は、自然素材の特徴やメリットについてご紹介します。
■自然素材の家で安心して暮らす
一般的に自然素材の家とは、内装の仕上げに木や石、左官塗りの壁など天然の素材を取り入れた住宅のことを指します。
自然素材や左官の塗り壁の良さが見直されて最近人気が高まっており、シックハウス症候群の対策として自然素材の家にしたいという方も多くいらっしゃいます。
シックハウス症候群になると、人工の建材に含まれる特定の化学物質に反応して、体調が悪くなるなどの症状が出てしまいます。内装に自然素材を使用することでシックハウス症候群を防ぎ、小さなお子さまのいるご家族も安心して暮らせる家にできるのです。
■自然素材の特徴とメリット
木の色や香りには、リラックス効果があります。赤ちゃんに木のにおい成分を嗅いでもらったところ、心拍数が低下し、リラックス状態になったという森林総合研究所の研究データもあるほどです。天然素材の手触りや質感を暮らしの中で日常的に感じることにより、五感も刺激されます。
さらに、天然素材には自然の素材が本来持っている様々な機能面での効果もあります。それでは、具体的に自然素材の特徴とメリットをみてみましょう。
・無垢材
無垢材は、床や家具などに使われる天然の木材のことです。木の香りにはリラックス効果があり、時間経過によって味のある風合いに変化する様子も楽しめます。天然の木材なので、乾燥による変形や変色の可能性も。素材の特徴を理解して取り入れることが大切です。木材の性質により断熱や保湿効果、湿度調整などの効果があり、1年を通じて家を快適に保ってくれます。
・漆喰(しっくい)
石灰石が原料の漆喰は、壁に塗る塗料として使われます。漆喰を塗った壁は、空気中の二酸化炭素を吸収しながらゆっくりと固まる性質を持っており、夏の多湿状態や冬の乾燥を防ぎ、部屋を過ごしやすくしてくれます。
漆喰は劣化しにくく、防火対策の効果もあるため、昔からお城や武家屋敷の壁などにも使われてきました。漆喰の壁を塗るのは時間も費用もかかりますが、機能面で多くのメリットがあり、長期的にみれば費用対効果の高い素材です。
・珪藻土(けいそうど)
珪藻土は、プランクトンの化石を原料とした壁用の塗料です。珪藻土だけでは固まらないため、上から固化材を塗る必要があります。
珪藻土は、湿気を吸収・放出するため、消臭効果が期待できます。珪藻土の内部にある小さな穴で音も吸収します。気になる臭いも音も珪藻土の壁がカット。漆喰と同様に、湿度や乾燥を防ぎ、防火性にも優れています。
・天然リノリウム
天然リノリウムは主に床材として使われ、亜麻仁油やコルク粉、松樹脂、石灰岩などが原料になっています。最初に油っぽいにおいがしたり、お手入れに中性洗剤を使う必要がある点は、注意が必要です。耐久性に優れ傷がつきにくい特徴も。滑りにくいため、子どもやペットが走りまわっても安心です。
■建材にこだわった納得のできる家づくり
自然素材にすることで、リラックス効果だけでなくシックハウス症候群などのリスクも回避できます。長く住み続ける家なので、気に入った建材を使った納得のいく家づくりをしたいですよね。
大平工業では、小さなお子さまも安心して過ごせるように、化学物質が含まれた合成素材を使わず自然素材で施工しています。自然のぬくもりを感じられる家にしたい、自然素材を使った家づくりに興味があるという方は、お気軽にご相談ください。