東日本大震災から11年が経とうとしています。
神奈川県は13本の断層があり、うち4本は三浦半島に集中しています。
この三浦半島断層群で地震が起こった場合、三浦地域から湘南地域、横浜、川崎の一部で震度6弱以上の揺れを県は想定しています。
そして県内建物の被害としては、全壊棟数22,710棟・半壊棟数88,170 棟で、震源に近い横須賀エリアから横浜市あたりで被害率が高いとの予想が立てられています。
そもそも遡れば、首都圏に壊滅的なダメージを与えた関東大震災(1923年)も、相模湾から房総半島にかけてのプレート境界付近で発生ので、湘南エリアも慎重な警戒が必要です。
そのため家づくりにおいて、間取りや暮らし心地と同じく考えておきたいのが「耐震性」。
とはいえ、どのくらい強くすればよいか基準がわかりませんよね。
今回は、地震に強い家づくりの指標となる「耐震等級3」について解説いたします。
■耐震等級には3段階あります
まず地震と建物の関係を考えてみましょう。
重いほうが丈夫だから木の家はコンクリートの家に比べて地震に弱いのでは?というイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。
以前のブログ(https://taihei-u110.com/blog/magazine/108465)でもご紹介したように、建物が受ける地震力は建物の重さに比例します。木造はコンクリート造の家に比べて軽いので、受ける地震力が軽く、また法律にのっとった構造壁を設けることで、耐震性を確保できます。
建物の地震への強さ、すなわち耐震性能は「耐震等級」という指標で表されますが、これには3段階のレベルが設定されています。
「耐震等級1」は、「震度6強〜7程度の地震が起きても即時倒壊しない」程度の強さで、一般の住宅の耐震性を示します。
「耐震等級2」は、等級1の1.25倍の強さを有し、「震度6強〜7程度の地震が起きても補修により引き続き居住できる」程度で、病院や学校など避難所に必要とされる耐震性です。
そして「耐震等級3」は、等級1の1.5倍で、「震度6強〜7程度の地震が起きても『軽微』な補修により引き続き居住できる」程度の強さをもち、消防署や警察署など防災拠点となる建物と同性能の耐震性を有するとされています。
■耐震等級3級って本当に必要?
一般住宅の耐震等級が1なら、無理に耐震等級3にしなくてもよいのでは……と思われるかもしれませんが、耐震等級1は「即時倒壊しない」、すなわち避難することを前提としています。
近年の大震災では避難所生活でのストレスや孤独死が問題とされているのはもとより、このコロナ禍にあって集団生活を強いられることを考えると、絶対に避けたいですよね。
大切なのは、地震があっても家に住み続けられること。
「軽微な補修により引き続き居住できる」耐震等級3は、もはや家づくりのスタンダードとして考えるべきでしょう。
そして耐震等級3の住宅は地震保険の割引が適用されるというメリットもあります。
また気象庁のデータベースによると、2021年の1年間だけで県内で計測された震度1以上の地震は78回。いつ地震がくるか怯えながら暮らすのではなく、耐震等級3の家に住んでいる、という安心感を得て日々を過ごせる恩恵も大きいことでしょう。
■耐震等級3級の長期優良住宅なら大平工業へ
藤沢市辻堂に拠点を構える大平工業は、耐震等級3を取得できる長期優良住宅(https://taihei-u110.com/blog/magazine/132182)を得意としております。
アウトドアライクなHUCKシリーズ(https://taihei-u110.com/blog/huck/)や、さまざまなライフスタイルに対応したArieシリーズなど(https://taihei-u110.com/blog/arie/)、湘南エリアらしい家づくりに定評があります。
暮らし心地よく素敵なスタイルがあり、かつ耐震性も両立できる住まいを建てたいとお考えの方は、お気軽にご相談くださいね。